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インター校編入のタイミング

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英語の環境に慣れることは大変なこと
年少、または小学生低学年での編入
小学生高学年での編入
中学生での編入
通学時間を考慮してください

英語の環境に慣れることは大変なこと

インター校で、英語の授業についていくことは、非常に大変なことで、失礼な表現になってしまいますが、日本の中学や高校の大部分の英語教師のレベルは、英検の2級~準1級程度です。欧米への1年以上の留学経験のある人は、ほとんどいません。

一方、ぼくの生徒でさえ、ミドルスクール入学時の小学6年の学年で、2級を超えて、ミドルスクール終了時の中学2年の学年で、準1級のレベルを超えて、ハイスクールに入学してIGCSEのYear11(Grade10)を終わる、高校1年の学年で、1級のレベルも超えてしまいます。日本人社会の英語のレベルと国際社会の英語のレベルは、これだけ違うのです。

ハイスクールでは、世界史、数学、物理、化学、生物、ITやDTのコンピュータ関連の科目などを、英語で勉強しなければなりません。世界四大文明、数学の三角関数、運動量や電磁波、化学反応式や電気分解、法律の情状酌量を英語で理解できますか。ハイスクールで2級程度の語学力では、まったく通用しないことが、分かっていただけるでしょうか。

高校受験に失敗して、バンコクのインター校の英語の補習クラスに進んだ学生もいるようですが、英語で勉強するという考え方が理解できていないので、本人の将来のためにも、日本に帰って地元の高校に進学することを、お勧めします。

インター校のハイスクールで、落ちこぼれている学生も多くいます。英語の授業に苦しみながら、休み時間は日本人だけでいつも群れて、嫌々インター校に通う生徒も少なくありません。編入には本人の意思を尊重させてください。

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年少、または小学生低学年での編入

学校で同級生と遊びながら、自然に英語に慣れることができる年齢です。但し、発音はともかく、英文法に関しては、注意点がいくつかあります。小学1年生、Year2(Grade1)の学年までの場合、クラスの中に溶け込めているかどうか、友達がいるかどうか確かめるぐらいでよいと思います。

ところが、小学2年生の学年、Year3(Grade2)の学年になると、中学1年生レベルの文法が、きちんと使いこなせているかチェックする必要があります。詳しく言いますと、Be動詞と一般動詞の明確な違いが理解できて、3人称単数の概念を把握できているかどうかです。

さらに、現在形、過去形、未来形を正しく使い分けて、疑問文や否定文がつくれるかどうかです。例えば、「いつ、どこで、誰が、何をしたか。」という表現が、スムーズに口から出てくるかどうかです。ここで、「ぼくの友達が放課後に映画を見にいきます。」という簡単な文章を英語に直してみます。

「My friends are going to see a movie after school.」となります。これに「So I would like to join them.」と続きます。これがまともなインター校の本科で求められる基礎的な語学力です。

小学3年生の学年、Year4(Grade3)の学年の場合、比較、受け身、現在完了などの、中学2年生で習う文法の理解が求められます。比較は、「AさんはBさんより背が高い。ロシアは世界で一番大きい(広い)国です。」のように、非常によく会話の中で用いられます。

「My father is much taller than yours.」のようにです。簡単な受け身や現在完了の表現、例えば、「I was scolded by my father yesterday. Because I broke the window in the kitchen. I have had enough.」のように使うことができます。

大事なことは、上記の簡単な文章がすぐに言葉になって、口から出てくるかどうかです。日本の平均的な大学生でも、この正確な文章がつくれるほうが少数です。まして、口からすらすら出てくることは、ほとんどありません。

小学4年生の学年、Year5(Grade4)の学年の場合、さらに、準動詞(不定詞、動名詞、分詞)、関係動名詞、文型、接続詞などの、中学3年生で習う文法の理解が求められます。文章も単文構成ではなく、重文、複文の作成が必要になります。

インター校の中では、「If you make me angry again, I will shove up your nose with my forefinger and middlefinger! You are the worst person I have ever met!」のような表現を即座につくる必要があります。

簡単なようで、つくれない、話せないのが、多くの日本人のプライマリースクールの生徒の実情です。特に、いつも日本人だけで群れているような生徒には、難しいことだと思います。

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小学生高学年での編入

ハイスクールでIBのカリキュラムを学ぶ、ブリティッシュスクールの進学校レベルのインター校に編入させる場合、小学校の高学年での編入を、強くお勧めします。ミドルスクールほど授業内容が難しくないので、まだまだ英語の勉強に集中できる環境です。

国語と算数(数学)の教科書とワークを学年に合わせて、漢字と算数(数学)の応用問題をしっかり勉強させてください。日本国内の大学受験や就職で、これらの知識や能力は必須です。子供たちを正しくバイリンガルに、導かねばなりません。

プライマリースクールで英語の授業についていくためには、KETで60%以上の点数が求められます。(ミドルスクールでは、PETで60%以上の点数を取って、IGCSEに備えることになります。)英検の2級レベルの語彙と、中学2~3年生で習う、基本的な文法の理解が必須です。

外国人、できれば欧米人と友達になって、家で毎日1時間ぐらい、語彙と英文法のおさらいをすれば、イギリス人やアメリカ人と同等の語学力を持つことも可能です。くれぐれも日本人だけで群れさせて、日本語しか話さない環境にならないように、気をつけてください

また、プライマリースクールへの編入の場合、大規模な名門校と小中規模の中堅校間のレベルの差が大きくないので、将来のことを考えて、名門校に入れてしまうのも、一つの選択肢だと思います。ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などのイギリスの名門大学への進学も、可能と言えます。

また、バンコク日本人学校とほぼ同額の、比較的に学費の安いインター校もあります。英語と日本語に堪能なバイリンガルに育てるには、小学生での編入が理想的です。

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中学生での編入

インターナショナルスクール編入に関しては、遅くとも中2での編入を考えて、1年前から英語の編入準備をしてください。これ以上編入の時期が遅れて、ハイスクール、つまり中学3年での編入となると、学校で習う授業内容が、難しくなりすぎてしまいます。

英語だけでなく、他の教科の、世界史、数学、物理、化学、生物、ITやDTなどのコンピュータ関連の科目も、英語で学ばなければなりません。ハイスクールでの編入の場合、生徒が学校の授業内容を理解することに、相当な時間と精神的な負担がかかるので、比較的にカリキュラムが容易な、一部のアメリカンスクールへの編入をお勧めします。

編入後に授業に慣れてきて、気持ちに余裕ができれば、さらに難しい進学校レベルのインター校に転校させればよいと思います。バンコクのインター校間で、転校はよくあることです。その反面、インター校編入を甘く考えて失敗して、日本人学校に戻る生徒も少なくありません。

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通学時間を考慮してください

最後に、インター校から帰宅する時に、2時間以上バスの中で揺られると、非常に疲れがたまります。家に帰ってからの勉強時間も少なくなります。郊外にあるインター校には、その近くに住んで通学したほうがよいと思います。

スクンビットに住む生徒には、家から近い距離にある、インター校への編入をお勧めします。自宅に早く帰ることができて、勉強時間、スポーツ、趣味などに時間を割く余裕ができます。これがぼくにできる、本音のアドバイスです。

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