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失敗に終わる日本人インター生

近年、小学生だけでなく幼児までインター校に編入を希望する日本人が多いのですが、二年ほどインター校に通わせたものの、まったく英語の習得ができずに、日本人学校に戻っていく生徒が目立ちます。中学生でもこのような学生が見られます。

英語を習得できなかった日本人インター生を子供に持つ、保護者の方々から相談を受けて話を聞くと、英会話や適当な塾に通わせていたというのですが、ここに彼らの大きな誤った考えがあります。

長期留学の経験があり、高度な語学力と専門知識を持つ、インター生専門の家庭教師を雇って、編入後の一年間に大きく語学力を伸ばさなかったことです。インター校では、語学力の低い生徒にとって、毎日の生活は苦痛の連続になり、日本人同士で群れる傾向が高まります。

やる気のない生徒が含まれる3~4人の小人数相手の塾でさえ、ぼくは教えることを拒みます。家庭教師のようなエリート教育を施せないからです。正直なところ、英会話学校や学習塾では、インター校で通用する語学力を短期間で育むことはできません。

集客に関しては、インターネット上の自分自身のホームページから家庭教師の依頼が来た時に、やる気のある生徒を優先して選ぶことができるので、ぼくの有利な立場は、他の家庭教師や塾とは大きく異なります。やる気のある生徒は、教えがいのある生徒になります。

ぼくが優秀な生徒を育てることができる理由は、単語の暗記と文法の学習を毎日の日課として、続けることができる生徒を引き受けるからです。語学力の向上に意味のない学校の宿題などは、暇を見つけて適当にやってくれ、とはっきり伝えています。

短期間で語学力を向上させれば、その後はインター校生活を楽しんで、充実したものにすることができます。その実現には、正しいテキストと適切で集中的な指導が必要になります。

セカンダリースクールの学習内容

ブリティッシュスクールのミドルスクールの学習において、生徒たちの前に大きく立ちはだかるのが、理科(Science)です。BiologyやChemistryの内容が含まれて、高度な専門用語がテキスト上に頻繁に現れてきます。

IGCSEの前の段階ですが、日本国内で英語の語学力に自信のある人が、ミドルスクールのScienceの学習内容の理解を確かめる記入式の試験を受けても、専門用語の知識がなければ、まともな点数が取れません。20%取れれば上出来です。

高度な語彙を含むテキスト内容を理解するために、英検準1級でる準パス単(旺文社)の丸暗記と単元ごとの専門用語の暗記が必要になります。IGCSEにおいては、同様に英検1級でる準パス単(旺文社)、もしくはTOEFL英単語3800(旺文社)の丸暗記と単元ごとの専門用語の暗記が必須です。

日本国内の英語が上級レベルの人に、IGCSE Chemistryの学習内容の理解を確かめる記入式の試験を受けさせても、二桁、つまり、10%の得点が取れません。解答が選択になる本試験のCombined Scienceの場合は、こちらで、かなり容易になりますが、70%の得点が簡単に取れるものではありません。

ぼくのところにインター校編入の相談や家庭教師の依頼が多いのは、ありがたいことなのですが、ブリティッシュスクールのカリキュラムは、毎学期、毎学年、学習内容の理解を問う試験が行われます。

それに加えてハイスクールでは、広範囲に及ぶIGCSE + A Level(IB)の試験が待ち構えています。ブリティッシュスクールにおいては、イギリス人の学生と同等の語学力と知識が求められることを忘れないでください。

アメリカンスクールでは、ハイスクールのある学期に、Chemistryを学んで学期末試験を受ければ、その期間の学習内容の理解を問われることは、それで終わりです。同様のことは、Mathematics、Biologyにも言えます。

ブリティッシュスクールの授業についていけなくなった生徒は、カリキュラムの容易なアメリカンスクールや日本人学校に転校していきます。多くの日本人に内情は理解しにくいと思いますが、これが知られざる事実です。

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