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アジア人を教えられないESL(EAL)の教師

ほぼすべてのインター校のESL(EAL)のクラスで、よく見られることですが、ESL(EAL)の担当教師が、語学力の低い、英語の語彙をほとんど持たない生徒に対して、「英語の本を読みなさい!」と繰り返して言い続けます。

このような時に、ぼくは、この人はESL(EAL)の教師として失格だなと思います。フランス語やドイツ語を話すヨーロッパ人の子供や学生であれば、初めての場合でも、英語の本を読むことができます。

なぜなら、ヨーロッパの言語は、ラテン語、ゲルマン語、ギリシャ語を共通の祖語として、互いによく似ているので、なんとなく読めてしまいます。英語も数ヶ月から半年で操れるようになります。

一方、日本人を含むアジア人は、文化的、歴史的に接点がないので、一つ一つ単語を暗記して、根気強く語彙を増やす必要があります。英語を操れるようになる期間は、ヨーロッパ人の3倍以上を必要とします。

そこで、ぼくは英語の補修を担当する教師に向かって、一つの質問をします。英語しか話せないあなた方が日本や中国に移住したとして、いきなり日本語や中国語の本が読めますか、と尋ねます。

もちろん、そのようなことは不可能なのですが、自分の非を認めようとせず、英語ぐらいすぐに読めるようになるだろう、と言い返してくる人もいますが、痛いところを突かれて、論理的に反論できない人がほとんどです。

イギリス人やアメリカ人は、一般的に外国人が英語を話してくれて、外国語を学ぶ必要がないので、外国語の習得に関する知識が非常に乏しく、外国語の学習がもっとも苦手な国民だと思います。

流行りのフォニックス学習なんて、ヨーロッパ人は別ですが、アジア人にはまったく役に立ちません。日本人の保護者の方々には、ESL(EAL)の教師に、子供たちの語彙を増やす学習をするように求めてください。

同時に、be動詞と一般動詞の違いを明確に理解させて、文法の基礎的な理解を深めて、英語で書く練習をさせるように求めてください。基礎的な語学力を理解する前に、タブレットの活用は勧められません。

上述したことを、しっかり担当の教師に伝えて、語彙や文法知識の習得の必要性を説いてください。心から生徒のことを思い、個人の才能を育もうとする先生なら、応じてくれると思います。

日本人も欧米人も関係なく、教師の方々は、融通の利かない人が多いと思います。つまらないプライドや面子にこだわるよりも、子供や学生が必要としている知識を持たせてやるのが、本来の教育のはずです。

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