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50年前と変わらない低い日本の国際化

(英語で)技能を学ぶことが重要

Word Books 9 CGP K3 Science 1

語学の習得には、暗記法で大量の語彙を頭の中を入れる必要があります。そうすれば、英字新聞だけでなく、国際政治経済に関する専門書、英文学の Oliver Twist、A Christmas Carol などで有名な Charles Dickens による作品なども読めるようになります。

英米人と五分に渡り合うには、最低でも12000語ぐらいの語彙は必要だと思います。ハイスクールのインター生には、TOEFL英単語3800 神部孝著(旺文社)、英検1級 でる順パス単(旺文社)、究極の英単語Vol.4[超上級の3000語](アルク)の3冊の単語帳がお勧めです。

また、理科のテキスト、特に、生物、生理学の専門分野の語彙を増やすことで、表現の幅が広がります。ミドルスクールの理科のテキストで、CGP Key Stage Three Science Higher Level Complete Study & Practice (CGP)がお勧めです。参考書と問題集が一冊になっていて、とても使いやすいテキストです。

イギリス人やアメリカ人と同様に、英語の原書が読めることが大切です。国際社会では、英語を操ることなど当たり前で、(できれば英語で)技術を学ぶことが重要になります。機械工学や電気電子工学を学ぶには、高い学費が必要ですが、IT(情報工学)なら比較的に安く学べます。

ぼくの周りでも、コンピュータプログラマーやIT関連の技術者だけでなく、メーカーの生産管理の部署で働く人まで、海外で多くの日本人が、上級レベルの英語やコンピュータ言語を独学で勉強しています。ぼく自身も、これまでずっと独学で、専門分野の知識を蓄えてきました。

20年ほど前に、知り合いに独学のプログラマーがいて、この人ができるのであれば、ぼくでもできると思ったのが、コンピュータ言語を習い始めたきっかけです。いつまでも上級レベルの英語やコンピュータ言語を学ぶことから逃げていては、明るい未来は描けません。

大学受験合格後に勉強を止めてしまう多くの文系の大学生

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ぼくが理解できないことの一つとして、大学入学後に多くの文系の大学生が、勉強を止めてしまうことがあります。せっかく一生懸命に勉強して大学に合格したのに、そこで勉強を止めてしまうと、就職の時に他人より優位に立つ技能を持てなくなってしまいます。

例えば、有名な東京六大学や関関同立レベルの大学に、一般入試で合格した人であれば、英語の語彙も5000~6000語ぐらいあると思います。大学在学中は、たくさんの自由な時間を持てるので、暗記法により大量の語彙を暗記して、語彙を10000語以上に増やすこともできます。

また、IT(情報工学)の専門学校に短期間でも通って、いくつかのコンピュータ言語の知識をつけておけば、就職の際に非常に有利になります。メーカーの生産管理の部署で働ける可能性が高まります。事務所内のデータベースの構築でも重宝されます。

日本国内でもっとも大きな問題は、英語は操れない、専門知識もない、文系大卒の30~50代が、非常に多いということです。技能がまったくないと、不安が生涯伴うことになります。彼らの根本的な問題は、何を学んだらよいのか分からないことです。インター生のように、ITを学んだことがないので、コーディングやプログラミングの重要性が理解できません。

このような技能がない、文系学卒の勤務先は、マーケティング、企画、広告宣伝業務を含む、営業関連の部署しかありません。優秀な営業員は、この中のごく一部です。ぼく自身も営業職の経験はありますが、常に売り上げ目標に追われる職種です。数時間に及ぶ長いサービス残業後に、上司が机を離れるまで、帰宅することはできません。

労働環境も福利厚生条件もよくない環境ですから、ぼくのインター生の生徒には、お勧めしない職場です。彼らには理系の学部で、もしくはITを学ぶ重要性を、常日頃から言い聞かせているので、文系の大学の学部に進学するような、愚かな選択はしないと思います。

インター生には、英語、数学は当然のこととして、理科の物理、化学、生物、及び、ITの中から得意科目を一つ選び、自分の未来をつくるために、充実した人生を送れるように、真剣に勉強するように指導します。そして、自分の将来に関係のない、その他の科目は、適当にやっておきなさいと言っています。

労働環境の改善

何から何まで完璧にこなす必要はないということです。緩急をつけながら、手を抜ける時は手を抜くことも、学ばなければなりません。学生も大人も関係ありません。気乗りしない嫌な仕事を続けるのは、気が滅入ります。そのような仕事が、一生続くなら地獄です。一方、好きな仕事なら長く働いても、苦になりません。

ぼくは大学を含めて、学校というところは、生徒に自分の好きなことや興味のあることを見つけさせて、専門性を身につけさせて、社会に出てお金を稼げるようにさせるところだと思います。一昔前のように見栄や世間体で行かせるようなところではありません。

だから、技能を身につける学びの場所として、大学や大学院にこだわらず、専門学校や伝統工芸職人を育てるような親方の下で学ぶのもよいと思います。子供の頃から学習塾に通って大学を卒業しながら、厳しい社会で生き抜くための、語学や技能が身につかなかった学生は、哀れなことだと思います。

日本国内の労働生産性や労働環境に目を向けると、欧米に比べて非常に無駄が多いと思います。コンピュータ言語を多くの学生や若い社員に学ばせて、ITを活用させて無駄を省き、生産性を向上させる必要があります。また、仕事量に対して、コーディングやプログラミングをする人材が少ないので、この業界の技術者の育成も急務です。

日本には、仕事をわざわざ面倒にして、苦しまなければならない、というバカバカしい、昭和的根性論が現在にも残っています。このようなことこそ、ITの普及によって淘汰させなければなりません。従業員を大切に扱い、定時に家に帰らせるようにするのは、会社の義務だと思います。

とりわけ、将来の日本経済の発展のためにも、IT関連の技術者を一人でも多く育成しなければならいなのですが、国内の一般的な公立の中学や高校で、この分野の指導者や教育者がいないという、大きな問題を抱えています。教育界だけでなく産業界などの、外部の団体へ委託したり、講師として招くのもよいと思います。

技能を身につけようとして、夜学で学ぶことを考える会社員は、かなり多くいます。しかしながら、何よりも残念なこととして、毎日のサービス残業で、その機会を設けることすらできないのが、日本の現状であり、労働環境の改善が求められるところだと思います。

サイト主(安藤)

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