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インター生のための英語の6倍速エリート教育とは?

小学生の低学年でのインター校編入

小学校の低学年の学年なら、編入の際に語学力は問われません。しかしながら、英語の語学力の向上を図る計画をしっかり立てないと、時間を浪費するだけにもなりかねません。わたしのところには、英会話やぬるい塾に1~2年通わせたけれども、語学力がまったく身についていないとの相談が後を絶ちません。

インター校に通わせると、オートマチックに英語が話せるようになる、と容易に考えている保護者も多くいて、頭を悩ませています。わたしも個人的にイギリスとブラジルに留学しましたが、語学の習得には、単語の暗記と文法の毎日の学習が不可欠です。子供でも同じで、遊びごとではありません。

日本人学校を選ぶことも無難なことだと思います。語学力の高いインター生を育てるには、ご両親による家庭内教育だけでなく、数年間の留学経験のある、われわれのようなインター生専門の家庭教師が指導が、授業の宿題の対処も含め、実務的に必要とされます。

わたしたちの授業料も、決して安いものではありません。日本人学校のふつうの生徒にはない、上級レベルの語学力、特殊能力の育成には、お金もかかります。わたしはイギリス、アメリカを含めて、海外に30年ほど、国際社会の中で暮らしていますが、英語が操れないと、子供でもインター校の生活は成り立ちません。

外国人の生徒とコミュニーケーションができずに登校拒否に陥る子供や、日本人学校に戻っていく生徒も少なくありません。強い意志や覚悟がないと、インター校編入を成功させることはできません。生徒本人のためにも、バンコク日本人学校も含めて、進路先をじっくり考えてください。

バンコクのインター校は、ピラミッドの頂点から底辺まで、幅広く存在します。学費が高く欧米人が多い学校では、英語が当たり前のように話せているので、生徒たちの語学力も高くなりますが、日本人を含むアジア人の生徒はヨーロッパ人とは違い、英語の習得に長い時間がかかります。

一方、アジア人、特にタイ人や日本人が多すぎる、ローカルなインター校では、タイ人はタイ人同士で群れ、日本人は日本人同士で群れ、毎日校内でタイ語や日本語で話し続けます。このような場合、英語が上達しないので、英語を習う環境としてよくありません。

小学生の高学年または中学生でのインター校編入

バンコクの平均的なインター生の英語の語学力は、小5~6の学年で英検の2級、中1~2で準1級、中3~高2で1級ぐらいです。わたしの生徒の場合、小5~6の学年でABCから教えて始めて、一年以内に英検の2級は取得してしまいます。中1~2の学年で準1級の語学力を超えて、中3~高1の学年で、1級の語学力も超えてしまいます。

暗記法による大量の語彙の暗記と、正しい文法知識を持って書き慣れる英文法の学習を毎日の日課として、一時間から一時間半ほど勉強させて、一気に語学力を引き上げます。この日課の取り組みが、インター生の家庭教師を引き受ける条件になります。英語の6倍速エリート教育は、授業内容の深さと進捗の速さにおいて、通常の日本人学校のものとは比べものになりません。

特に、ブリティッシュスクールのセカンダリースクールでは、授業の理解に必要とされる語彙力、専門用語を含む高い語彙が、理科(Science)や社会(Social Studies)の科目で、広範に求められます。わたしの生徒たちは、小学生の高学年で暗記法を学びます。毎日単語を暗記する習慣が、インター生を成功に導きます。

一方、国際化には致命的なことですが、日本人の相対的な語学力の低さは、語彙の少なさに比例しています。国立大の優秀な学生でも、英語の原書が読めませんし、英検の準1級にも手が届きません。英語すら話せない自称知識人が国際化やIT化を声高に叫んでも、英語やコンピュータ言語を本気で学ぼうとしないのが、国内の大学生や社会人の現状です。

インター校に編入した生徒たちは、短期間で大幅に語学力を上級レベルに上げなければ、いつまでも授業内容を深く理解することができません。そこで、われわれインター生専門の家庭教師が雇われることになります。EAL (ESL)で英語の補修を受けてもお遊びのようなもので、正直なところ、短期間で語学力の大幅な進歩は期待できません。

短期間に語学力を大幅に上げて授業を理解させることが大事

インター校では、英語が操れると楽しくなる環境ですが、逆に英語ができない生徒にとっては、耐えられない環境になります。多くの日本人インター生が、バンコクのインター校で、不登校に陥る現実があります。1~2年で諦めて日本人学校に戻っていく生徒もいます。このような甘い考えを持つ日本人の生徒や保護者は非常に多くいます。

バンコクでインター校に編入して、充実した学生生活を送るには、それなりの語学力が必要になります。高い読解力が備われば、テキストが読めて授業内容も容易に理解できます。インター校生活を楽しむだけでなく、特にハイスクールの授業を理解するために、多分野にまたがり専門知識を伴う大量の語彙が必要となります。

インター校は近所のお遊び英会話学校ではありません。バンコクに来られたら、真剣に子供たち、生徒本人の英語の語学力を上げることに専念してください。勉強不足を後悔して、相談に来られる日本人インター生があまりにも多いので、言葉がきつくなりますが、あえて厳しい事実を述べています。

最後に、自分の子供がインター校に編入した後しばらく様子を見て、英語の環境に慣れることなく適性がないと判断したら、日本人学校に戻して日本語の環境で学ばせてください。インター校の生活に馴染めて余裕があるようなら、帰国に備えて英語だけでなく、日本語のテキストで算数(数学)や国語も学ばせてください。

ご注意
英語の6倍速エリート教育は、バイリンガルの優秀なインター生に育てることを目的とします。一般的な日本人学校の学生を対象にしたものではありません。また、語学センスは個人的にバラツキがあり、優秀な生徒は小6で上級レベルに達します。その逆の生徒もいるので、インター校編入は留学と同様に、誰でも成功できるものではありません。

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